古建具

 

THE町屋が垣間見える花つなぎの施設内です。

 

 

おくどさん / Okudosan.

現代の時代で表すとシステムキッチンで、竃(かまど)が存在しています。

京都の方はお食事などにも○○さんと、さん付けをすることが多く、おくどさんもそのうちの一つです。

直火で炊くお米は一粒一粒お米が立ちとても美味しく、かまど炊き専門のお店も京都に増えています。

歴史が詰まった炊事場が今も存在しています。

 

 

 

 

火袋 / Hibukuro.

煙出しと防火上で室内の熱気を吸い出したり、天窓によって採光を取ることのできる設計です。

ハリの造形はデザイン性がとても高く当時の大工さんの技術の高さが伺えます。

花つなぎでは特に火袋のスペースが広く、高い天井に明かりが差し開放感がありとても幻想的な雰囲気を醸し出しています。

 

 

格子 / Koushi.

格子は、窓や扉に用いられ、採光や通風を確保するだけでなく、外部からの侵入や視線を遮る効果もありました。

最近では外部のみではなく内装でも格子を使用しデザインの一種として成り立っています。

杉の木が等間隔に並べられていますが、当時では格子の並べ方でお店の業種がわかるという特徴も持っています。

町屋の多くを見ているとそれぞれ違う形がありまた違った視点で町屋を楽しむ事ができます。

 

 


坪庭 / Japanese Gareden.

京町家には大半に存在している「通り庭」という土間の通路が花つなぎにもございます。

この通り庭は天井部分を高くして、天井は吹き抜けで、梁を大胆に見せる、外の光を取り入れます。(参考:火袋)

また風がとても通りやすく、夏場はとても涼しくなり、湿気がたまらないよう工夫されています。

通常の坪庭は一坪程度のものが大半ですが花つなぎではとても広いスペースに庭がございます。

秋になるととても綺麗な赤色の紅葉が咲き、幻想的な雰囲気に変貌します。

 

 


箱階段 / Box Stair.

古く様々な人の足の支えとなった階段です。

箱階段は本来は戸棚や引き出しなどが付けられていますが花つなぎでは階段のみです。

2階に客室をもつ家が普及し、こう配が緩く、幅も広い階段が生まれた当時の面影を残しています。

ロビーから階段に上がって徐々に客室が見えてくる光景はまるで昔にタイムスリップしたかのような感覚になります。

 

古建具 / Japanese Vintage Furniture.

花つなぎの至る所に残っている建具は当時のものそのままを残し、長年部屋の中で過ごして来た味わいがとても醸し出されています。

最近のリノベーションなどでは新しくした改装された内装の中に、敢えて古建具を利用し独特な雰囲気を出せる工夫もされております。

当時の記憶を残し、使い古された建具はThe 京町家としての存在感が抜群です

 

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